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【少年野球で危険な球速アップ】小学生のピッチング指導において注意していること!

飯塚 大樹
飯塚 大樹

今回は私が小学生の投手を指導する上で意識していることをを改めて書いてみました。

最近小学生の球速を競う大会やSNSで何年生で何キロみたいな動画が出てくることから球速を上げたいという依頼が多くきます。

実際に会った例ですが

  • 小学○年生の○○くんは94キロなので3ヶ月以内に超えたい。
  • 今のMAXが86キロなので90キロにしてください。

など。

私としては身体が未熟で成長段階の小学生で球速を出すことが目的になってしまうのは危険だと考えています。

小学生の段階ではフォームや良い身体の使い方を一個一個地道にやっていって結果的に球速が上がっていた状態を作れれば良いとは思います。

球速を出しに行くということはそれだけ身体にかかる負荷も大きいのでバランスを大事に取り組んでほしいと伝えるようにしています。

小学生のうちの球速差は体格差も関係してくることから過度に求めすぎるより自分の身体の大きさに対してどうかなども大切です。

小学生は肘痛の症状が出る選手も少なくはないので肘痛になった場合にどう取り組むかまで事前に考えていくことも大事なことです。

選手と接する中でチーム練習でスローイングを休むことをと思われることがまだまだ多いので休みやすい環境づくりも大事なところです。

長期的な視点で考えると休むのも大事な練習です。

決して無理はしてほしくない。

そして一日練習が多い中で午前、午後と練習をしているとキャッチボールやノック等で午前も投げて午後も投げてという状況が多いので1日の投球数は自然と多くなります。

試合での投球数の管理はしっかりされていると思うので1日の投球数もある程度管理することも怪我を未然に防ぐ意味で大きいです。

私のところに指導を受けにきてくれた選手には継続したほうが良いドリルや運動を伝えているので継続して取り組んでほしいとお願いしています。

平日の個人練習では投げる強度は抑えて(回数など)投げる時の体の使い方を覚える練習(ドリル等、体操)を習慣化していくと不調になった時に振り返りやすくなります。

小学生のうちから習慣化することで中学生、高校生と進む中で当たり前の状況になるので抵抗なく取り組める選手になります。

人間は楽をしたい生き物なので長期的より短期的、即効性のあるところに飛びつきやすいです。

私の経験だと長期的な視点で目指すべき投球フォームや動きの考え方を保護者の方、選手自身、私、できれば指導者の方も共通認識にして取り組むことでパフォーマンスは上がっていきます。

ここに保護者の方の認識のズレ、選手の認識のズレ、指導者の方の認識のズレがあるとの向かいたい方向性とずれている可能性が出てくるので、ドリル等で取り組んでいるのになんか違う状況に陥ります。

なので私は指導の際にはなるべくわかりやすく投球フォームの仕組みを伝えています。

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以前書いた記事はこちらから👇

  • ✅球速が上がらない
  • ✅投げ方が固まらない
  • ✅回転が悪い
  • ✅コントロールが悪い

改善方法を教えてください!

そんな話を良くいただきます。

そこで普段小学生の投手を指導する上で気をつけていることを書いてみたいと思います。

まず前提において小学生で世代No.1を目指す指導法ではないのでご了承ください。

中学生、高校生、その先に繋がってほしいと願って指導しています。

※高学年の選手で経験や本人の受け答えによっては中学生と同じ扱いをします。

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コミュニケーションを大切にする

会話をしコミュニケーションをとることを心がけております。

  • ✅どんなことを考えているのか?
  • こちらの伝えたことが伝わっているか?

そんなことを意識しながら接しています。

気になったプレーがあればどんな意識なのかを必ず聞くようにしています。

そして指導する際にはしっかり伝わっているか選手たちの言葉で私にフィードバックをもらうようにしています。

決して一方的な押し付けの指導にならないように様々な選択肢を与えるように心がけています。

ゼロポジションの確認

私は子供達に指導する際は基本的には自由に投げさせています。

その理由はまだ野球を始めて数年の子供達、そして身体の成長とともに徹底した投球指導は逆効果になることもあるので個性を尊重して投げさせています。

ただしゼロポシションは注意してみています。

NG例
OK例
サイドの例

押し出すようなフォームにならないようにこのような練習を取り入れています。

ドリル①
ドリル②
ドリル③

このような練習を繰り返すことで身体が覚えて、無意識でも投げられるようになります。

投球フォームについて過度な指導はしない

小学生に投球指導をする際はゼロポジションに注意していますがその他は選手のレベルや話をした時の受け答えを見てあまり過度な指導はしないようにしています。

指導する場合は

  • ある程度野球をやっている年数がある
  • ✅話していて勉強熱心
  • ✅自分の考えもしっかり話してくれる

ような選手にしています。

理由は理解力が少なかったり受け身の場合にあれこれ指導してしまうと混乱してしまい逆効果になってしまう場合があるためです。

そして身体の成長によってもフォームは変化していくので個性を大事にして見守るという方法もとっています。

四死球についてうるさく言わない

投手を24年間続けておりますが必ず言われるのは

「四死球を出すなら打たれなさい」

です。

しかし四死球を出したくて出す投手は私の知る限りではいません。

そして24年間投手をしている私でも必ず四死球を出します。

野球を始めて数年の子供達は四死球を出して当然だと思って接しています。

ただ練習では以下のようにコントロール向上をするアドバイスはしています。

詳細はこちら👇をご確認ください。

【投手を壊す!?】知らないと危険!四死球を減らす方法を解説!

まずはコースは狙わずストライクゾーン(打者が打てると思うコース)に投げられれば合格です。

打たれることはコントロール向上

小学生のうちは個々に成長の速さも違うことから体格差が開いてしまうことが多いです。

当然身体が大きい子はパワーや球速も速くなりやすい傾向があるのでストライクゾーンに投げていれば抑えるケースが増えると思います。

変化球が使えない少年野球では緩急もつけにくいのでストレートをストライクゾーンに投げ込むことになります。

その中で身体が小さくパワーが少ない投手は球速も出にくいので打たれるケースが増えると思います。

しかしここで1番大事なのがストライクゾーン(打者がスイングするゾーン)に投げ込むことが大切なので打たれることはストライクを取るコツを掴んでいるということで素晴らしいことです。

そのコツを掴んでいることにより中学生に進み変化球や、身体の成長で球速が上がった時にしっかり勝負することができます。

縦回転を意識しない

シュート回転している!

スライドしている!

と注意を受け

綺麗な回転を目指しなさい!

と指導を受けるケースがありますがあまり気にしない方が良いと考えています。

まず縦回転を過度に意識することで👇の動画のような投げ方になるケースがあります。

前で押し出すようなフォームになると球速アップ、コントロール、怪我と悪循環になり最悪イップスになる場合もあります。

その他には子供の手の大きさに対してボールの大きさはどうかも確認するポイントです。

手が小さくしっかり握れない場合もあるので回転はそこまで気にしなくても良いと思います。

1日の投球数をなるべく減らす

最近では1日練習するチームも減ってきましたが小学生の選手たちはまだ身体的に未発達であり、投球に対する負荷には限界があります。

例えば1日練習で午前中にキャッチボールや投球練習を行い、昼食を挟んで午後からまたキャッチボール、その他ボールを使う練習を行うと1日の投球、送球数はかなり増えます。

私が社会人時代もボールを使う練習は午前か午後のどちらかにしていました。

過度な投球数や過密なスケジュールは、ケガのリスクを高める可能性があります。

選手たちの身体的な成長を考慮し、ピッチング以外での投球数の制限を設けることも大切だと思います。

失敗しても励まし挑戦を重視

小学生の選手たちは成長途中であり、失敗を経験することが多いです。

失敗を経験することで成長に繋がると考えているので、励ましやポジティブな声かけを心がけています。

そして失敗=怒られるマインドになってしまうと選手達は挑戦することを怖がってしまいます。

選手たちの挑戦、そして自信を育てるために、失敗を叱責するのではなく、失敗の原因を考えさせたり、改善点を提案し、何がうまくいったかを具体的に褒めることを意識しています。

成功体験から上達する楽しさを感じさせる

一歩一歩でも成果が出てくると自然と野球は楽しくなります。

選手たちが野球を楽しいと感じてくれることが上達への近道だと思っています。

そしてもっと上達したいと自発的に行動してくれるようになれば子供達は一気に伸びます。

「もっと上手くなりたい!」

子供達をそんな気持ちにさせる環境作りを意識しています。

まとめ

以上が私が小学生を指導する際に気を付けていることです。

小学生の頃から日々の練習をただこなすより「なぜこの練習をやるのか」と考えて取り組むことで上達する可能性は高くなると思います。

メンタルが強い人、弱い人。

コツを掴むのが早い人、遅い人。

感がいい人、悪い人。

色々な投手がいるのでいろいろな成長速度があります。

私の場合は野球を始めたのは小学5年生になる直前です。

野球を始めるのに遅くても問題ないです。

一人一人に合った指導を提案出来るように今後も活動していきます。

選択肢の一つになればと思い投稿させていただきました。

色々な選択肢の中から自分が納得して取り組めるものを挑戦することが良いと思います。

そして納得した上で「継続」していくことが大事じゃないかと思います。

参考になれば嬉しいです。

このブログでは

  • 球速アップの方法
  • 実戦で使える事
  • フィールディングの意識
  • 練習方法

などを投稿していきます。

投手向けにヒントや選択肢が与えられるような投稿を目指しているので待っててもらえると嬉しいです。

参考になった方は悩んでる友達に教えてもらえると投稿者としては嬉しいです。

球が遅かったから下手くそだったからこそ伝えられることもあると思います。

1人でも多くの投手の力になれれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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指導実績の一部👇

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指導への想い

少年時代から厳しい言葉を浴びせられ、解決方法もわからず野球が嫌いになり辞めていった人を何人も見ています。

今思うと野球チームの指導者は、どうしても全体を見る中で個人(投手)を見なければならないので、選手個人の課題や悩みはそれぞれです。

そして全体を見なければならないので個々にあった練習メニューは難しく全員同じメニューになりがちです。

野球の現場においては全員同じ練習を行い、その中でたまたま練習方法やコツをや感覚を掴むのが上手な選手が伸びていくことが多かったと思います。

個別の対応がなかなかできないので、私みたいに伸びていかない選手、挫折した選手、素質があっても上のステージに進めなかった選手も多かったと思います。

しかし現場では外部の指導者に依頼をすることに抵抗をもつ指導者が多いのも事実です。

専門的に学んでいる人、専門的な知識を持っている人が増えてきて、個別に指導することが非常に有効になってきました。

例えば、勉強に置きかえると苦手な科目には家庭教師つけたり、塾や予備校に通ったりするのと全く同じ話で、投手(ピッチャー)の個人指導も必要だと考えられます。

だからこそ私は1人でも多く「できない選手をできるようにする」

そして「できるようになることでチーム力が上がり勝利に前進する!」

そして成功体験を経験して楽しく野球をしてほしい。

そんな選手を増やすことが「夢」です。

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主な経歴

【福島県 磐城リトルリーグ】

【福島県 平第一中学校 軟式野球】

【栃木県 文星芸術大学附属高校】

🔸県大会優勝2回、関東大会出場 (1回)、甲子園出場(1回) 🔸チームメイトに佐藤祥万(高校日本代表→横浜DeNAベイスターズ→北海道日本ハムファイターズ→広島東洋カープ)

【千葉県 中央学院大学】

🔸全日本大学野球選手権大会(3回)ベンチ外 🔸チームメイトに秋吉亮(東京ヤクルトスワローズ→北海道日本ハムファイターズ→福井ネクサスエレファンツ→福岡ソフトバンクホークス→千葉スカイセイラーズ)

【南関東日野自動車千葉支社(旧 千葉日野自動車)軟式野球部 〜2021】

🔸高松宮賜杯2部出場(日本一+MVP)、高松宮賜杯1部出場 、東日本大会2部出場(日本一)

【現在】 【栃木県 ヤマショウルースター〜】

🔸東日本大会1部出場 、関東クラブ人軟式野球大会(準優勝)

2022年6月〜  【千葉市中央区にてELEVEN DESIGN開業

🔸投球指導(出張投球指導、オンライン投球指導、千葉市野球スクール)、WEBデザイナー(ワンコインホームページ制作)、B-link代理店(小指2本入れ専用グローブ)、防錆塗料代理店

そんな私ですが大人気野球YouTuberのトクサンTVに1度、クーニンTVに2度出演しています。一応貼っておきますので興味があれば是非!!!

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